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↓前回の記事はこちら↓
前回の記事では、「共感力の高さ」が「生きづらさ」につながるコミュニケーションについて、具体例を中心にお話しました。
共感力が高い人とは、言い換えれば、他人の気持ちに敏感になれる優しい人であると言えます。
そしてまた、自分の気持ちを後回しにしてしまいがちな人でもありますよね。
実は、マインドフルネスを取り入れることで、敏感に受け取る「誰かの気持ち」と同じように「自分の気持ち」にも意識を向けられるようになります。
つまり、その両方を大切にしながら、関係を深めていくことができるのです。
自分よりも誰かのために、頑張ってきたあなたへ。
今回の記事を参考に、自分の心を大切にする勇気を持ってもらえたら嬉しいです。
きっと大丈夫です。あなたの大切な人は、あなたが自分を大切に想う心を、尊重してくれるはずです。
それでは、前回と同じ具体例を挙げながら、マインドフルネスを取り入れることで、「生きづらい共感」がどのように変わるかについて、解説していきます。
まずは、生きづらくなる共感の例です。
パートナーシップ編
それでさ、日曜日、一緒に買い物に行くって約束してたけど、疲れてるから家でゆっくりしたいんだ。いいかな…?
あ、もちろんだよ!
頑張ってたんだし、買い物に行くより休みたいよね…
(約束してたのに…)
この例では、Bさんは「一緒に買い物に行きたい」という気持ちをただ抑え込んで、Aさんの要求を受け入れている状態でした。
このような関係が続くと、Bさんは、
溜め込んだ不満を「怒り」などの形で、Aさんや他の人にぶつけてしまうといったリスクが出てきます。
職場の人間関係編
先輩、さっきのプレゼン、緊張で全然ダメでした…。
私、向いてないのかなって思います…。
最初は誰でも緊張するよねー!
でも、全然そんな様子は見えなかったよ?
私の最初に比べたら、Cさんの方が全然うまくできてた(笑)
次のプレゼン、また一緒に準備しようよ!
(私のプレゼンの準備もやばいけど、放っておけないし…)
この例では、落ち込んでいるCさんに対して、Dさんが共感を示しています。
ただ、このまま話を聞き続けてしまうと、
Dさん自身の時間がどんどん削られていきそうですよね。
それでは、「マインドフルネス」を取り入れることで、どのように会話の流れが変わるか、具体例を挙げてみます。
※黄色い吹き出しの箇所に注目し、「生きづらくなる共感」と比べてみてください。
パートナーシップ編
日曜日、一緒に買い物に行くって約束してたけど、疲れてるから家でゆっくりしたいんだ。いいかな…?
(え、ショック…楽しみにしてたのに…。でも、休みたい気持ちもすごく分かる。)
頑張ってたんだし、買い物に行くより休みたいよね・・・。
ただ、私、すごく楽しみにしてたんだ。だから、また来月とかで、休みが合う日に、一緒に外出できたら嬉しいよ。
ポイント
Bさんはすぐに返事をせずに、ひと呼吸おいて、自分の心の声に耳を傾けています。
そのひと呼吸の中でBさんは、
どちらも大切なものとして尊重し、両方を叶えたいと考えています。
その結果、相手を責めることなく、自分の気持ちを誠実に伝え、「また今度一緒に行けたら嬉しいな」と、提案することができています。
職場の人間関係編
先輩、さっきのプレゼン、緊張で全然ダメでした…。
私、向いてないのかなって思います…。
(おっと・・・これはフォローしなきゃな…いやいや、自分のプレゼンの準備もやばいんだった・・・)
そっかー、緊張したんだねー!
最初はみんなそうだから、大丈夫!
ただ、私も自分のプレゼン準備あるからさ、17時以降にじっくり話聞いていいかな?
その時に、一緒に考えよう!
ポイント
この例でも、Dさんは、ひと呼吸おいて、相手と自分の両方の気持ちに、客観的に意識を向けています。
そのひと呼吸の間にDさんは、
と、双方の状況を冷静に捉え、優先順位を判断しています。
困っているCさんにとっては、一見すると冷たく感じられるかもしれませんが、Dさんが自分のキャパシティーを確認した上で約束しているため、むしろ、誠実さと信頼感が伝わる返事になっています。
このように、
マインドフルネスを取り入れることで、「相手と自分のどちらも大切にする」コミュニケーションが生まれ、より深い信頼関係を育てていくことが可能になるというわけです。
では、実際にマインドフルな共感をどのように実践するかについて、ステップごとに解説します。
ねぇ、今さ、ちょっと話せる?
バイト先の店長が、最近またヤバくてさー、今度こそ辞めようかと思ってしまったよ…
(Eちゃん、ついに辞める決心がついたかな…)
(今日は私も疲れすぎてる…。Eちゃんの悩みも聞いてあげたいけど、今からはさすがに辛い…。)
「マインドフルネスの基本と実践【2】」で紹介している瞑想を続けていくうちに、「ひと呼吸置いて冷静になれる感覚」を掴むことができるようになります。
Eちゃん、ごめんね、私も今日はちょっと疲れててさ…。実は、今からもう寝ようと思ってたんだ。ゆっくり話聴きたいからさ、明日にしてもらえないかな?
それか、日記に書くの、前におすすめしたじゃん?それ、試してみて!
そうだったの?! ごめん…。調子大丈夫? 日記のやつ試してみるよ!! 今日はゆっくり休んでね!
共感というと、誰かと同じ感情を共有する、といったイメージがある人が多いと思います。
確かに、何でも分かり合える関係って、すごく居心地いいですよね。
ただ、あなたの心や体は、完全にあなたのものです。
たとえ、何でも分かり合える親友だとしても、あなたの心や体の状況を無視して良いわけではありません。
あなたは、あなたの行動を自由に選択できる権利があります。
ですので、まずは、あなたが、あなた自身の心や体の声を聴いてあげる優しい気持ちと、そのための時間を毎日少しずつでも確保することが大切です。
良好な人間関係を築きたいと考えるとき、私たちが目標にしたいのは「相互理解」ではないでしょうか。
たとえば、同じ映画を観ても、印象に残るシーンは、人それぞれ違いがあるのが普通です。
もしも、自分の気持ちに嘘をついて相手に合わせないといけないとしたら、そんな緊張した関係は、きっと長続きしないと私は思います。
——あなたはそのシーンが印象的だったんだ!どうして??
そんなふうにお互いの違いを尊重するコミュニケーションは、相手のことをもっと深く知る機会となり、結果として信頼関係が築かれていきます。
さて、次の記事では「認知的共感」を使って「自分の先入観に囚われずに相手を理解する方法」について、解説していきます。
(次の記事を準備中です)
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