はじめに
↓前回の記事はこちらです↓

前回は、「マインドフルネス瞑想」の最も基本的な2つの方法を解説しました。
今回の記事では、そんな「マインドフルネス瞑想」の実践を習慣づけることで期待できる、3つのポジティブな効果について具体的に解説します。
この記事を通して、あなたの心が、少しでも軽くなるような情報をお伝えできれば幸いです。
1.マインドフルネスの効果とメリット
今回ご紹介したい「マインドフルネスの3つの効果」は、次の3点です。
- 不安・緊張が和らぐ
- 心の余裕が生まれる
- 人間関係が良好になる
1-1.不安・緊張が和らぐ

たとえば…、
- 嫌な出来事が急に起きたせいで、混乱しているとき
- 面接や面談の直前で、不安が昂っているとき
- とにかく、ひと呼吸置いて、落ち着きたいとき
そんなときは、「呼吸に集中する瞑想」を1~3分続けてみましょう。
心身の緊張感が薄まっていく効果を実感できます。
1-2.心の余裕が生まれる

また、「呼吸に集中する瞑想」によって不安や緊張を和らぐことで、「心の余裕」が生まれます。
その結果、たとえば…、
- さっきのAさんの冷たい口調は、Aさん自身の事情(例:私生活の不安)が原因かもしれないな…。
- これまで面接は、失敗もあったが、上手くいったこともあった。だから普段通りの自分で臨めばきっと大丈夫だ。
- 過去は変えられない。だから自分を責めるのはやめ、これからやるべきことを考えよう!
というように、
洞察が深まったり、改善点に気づいたりといった効果を得ることができます。
<私の体験>
以前、社内の調整業務を担当していた際、電話相手の言葉で強い嫌悪感を抱いたことがあります。
しかし、その感情に気づきながらも、相手の状況(例:上司からのプレッシャー)を想像し、理解しようとする気持ちを持つことができました。
これは、「思考を観察する瞑想」の習慣によって、「現実をありのままに捉える心」が身についていたからだと感じています。
1-3.人間関係が良好になる

さらに、マインドフルネスを実践することで、人間関係を良好にしていくこともできます。
たとえば、次のような経験、あなたにはありますか?
- 相手に気に入られたい気持ちが強く、相手に依存してしまう
- 相手を助けたい気持ちが強く、相手の問題まで抱えてしまう
- 価値観が違う相手に対して、自分の価値観を押し付けてしまう
このような困りごとは、「思考を観察する瞑想」を習慣づけ、思考に巻き込まれない「心の筋肉」を強化することで手放していくことができます。
なぜなら、
思考を自分と切り離して捉えることで、自分と他人の境界線(バウンダリー)を適切に扱えるようになるからです。
<私の体験>
以前の私は、LINE等のテキストチャットで相手の反応を過剰に気にしていました。返事が遅かったり、そっけない文面だったりすると、「嫌な気分にさせてしまったのかも…?」と不安になることがよくありました。
しかし、マインドフルネスが身についたことで「相手の反応は相手のもの。自分が正確に予想するのは不可能だ」と気づくようになりました。
その結果、相手の返信に過剰に反応することが減り、相手の状況や事情に配慮し、やり取りができるようになったと思います。
今では、LINEで相手の既読状況を気に病むことも減り、短い返事が来たりしても、「相手も忙しいのかもしれないな」と自然に受け止められるようになりました。
まとめ
マインドフルネスは、短い時間で心身をリラックスさせる効果がありますが、それだけではありません。
毎日少しでも時間をとって、呼吸に意識を向け、心に浮かぶ思いや考えをやさしく見つめる習慣を続けてみましょう。
自分や他人に優しくなれる心のゆとりが少しずつ育むことができます。
その結果、仕事や人間関係など、あなたの日常の様々な場面で、きっと前向きな変化や成長をもたらしてくれるはずです。