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シン
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最適レベルのストレスには仕事のパフォーマンスを高めるメリットがある

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この記事で分かる生きやすくなる知恵
  1. 最適レベルのストレスには、仕事のパフォーマンスを高めるメリットがある
  2. 最適レベルのストレスを知るには、マインドフルネスを使って自己理解を深めるのが効果的。
シン

もちろん、仕事以外(勉強など)にも使える話です!

目次

はじめに

おむらいす

この記事読んで質問!
ストレスって、心と身体に対する刺激と反応なんですよね?だったら、私たち、一日中ずっと悪いストレスと戦ってる状態ってことですか?

シン

ある意味正解!
刺激と反応は、みんなの身体で一日中起きてるからね!

シン

こう考えよう!
ストレスそのものには、良いも、悪いも、ないんだよ。

おむらいす

え…??? ストレスって悪者やし敵やし諸悪の根源やし悪の黒幕やしラスボスでいつも出てくるし…

シン

笑笑笑
最近ストレス溜まってる?

おむらいす

1.ストレスは有害?それとも有益?

ストレスには良いものと悪いものがあります!

良いストレスと悪いストレスがある
  • 「有益ストレス」・・・メリットがある良いストレスのこと。
  • 「有害ストレス」・・・デメリットのほうが多い悪いストレスのこと。

セリエさん(ストレス研究で最も有名な人)が著書『現代社会とストレス』で書いています。

ストレスにはメリットとデメリットがある

たとえば、こんな経験はありませんか?

会社にて…

今日は部長までおるし…仕事せな…

在宅ワークでは…

やっぱゲームしてまうやろ…

おむらいす

あかーん!笑

職場の上司たちからの視線というのは、やっぱり緊張してしまうものですよね…。

ただ、一定の緊張感があるおかげで仕事に集中できたり、締切までに納品できたりするってことも、誰もが経験があることだと思います。

ストレスのメリット

ストレスのおかげで(仕事や勉強などの)活動のパフォーマンスが高まる!

じゃあ、緊張感、って良いもの?

——というと、そう単純な話でもないですよね。

がんばりすぎて熱出たー><
睡眠不足でストレス溜まってたんかな…

おむらいす

睡眠不足は万病の元です。気をつけましょうねー!

緊張しっぱなしや残業が続いたりすると、睡眠に影響が出たり、疲れが溜まって病気になったりすることは、科学的にも分かっています。

ストレスのデメリット

ストレスが慢性化すると、心や身体が不調や病気になりやすい。

「じゃあ、良い緊張感と悪い緊張感があるのかな?」

——こういうことを、動物実験を使って証明したのが、ヤーキーズさんと、ドットソンさん、を含む研究チームです。

時代は、1908年のアメリカでした。

ストレスとパフォーマンスの関係

次のグラフは、「ヤーキーズ・ドットソンの法則」を表しています。

ストレスとパフォーマンスの関係は、このような逆U字曲線になります。

wikipedia.org を参考に筆者作成)

横軸は、動物の体に与え続けた緊張感(餌を与えないなどの罰)のレベルです。縦軸は、パフォーマンス(活動の質や量)の変化です。

実験の結果分かったこと

  • 動物の体に緊張感をがかかると、だんだん集中力が高まり、パフォーマンスは上がっていった。
  • ところが、緊張感があるレベルを超えると、集中が切れて注意散漫になり、パフォーマンスは下がっていった。
おむらいす

なるほど! ってことは、グラフのピンクの部分だと、一番仕事がはかどるってことね!!

シン

その通り!!

ストレスとパフォーマンスの関係

最適レベルのストレスによって、最大のパフォーマンスを発揮することができる!

2.最適なストレスをどうやって知るのか?

ただ、最適レベルのストレスをどうやって知るのか、という問題については、残念ながら、方程式はありません。

ストレス脆弱性(ストレスへの感受性)に個人差があるからです。

自分のストレス脆弱性(ストレスへの感受性)を知る

人には「ストレス脆弱性」というものがあり、それが人によって大きく違うことが分かっています。

ストレス脆弱性とは

心と身体がストレスに反応しやすいかどうか(感受性)の違い

ストレス脆弱性には、たとえば次のようなものがあります。

遺伝的脆弱性

ストレスに反応しやすい遺伝子を持っているかどうか。

生理的脆弱性

ストレスに反応しやすい体質かどうか。

(例:胃の症状が出やすい、頭痛が起きやすい、等)

心理的脆弱性

ストレスに反応しやすい気質かどうか。

(例:競争が好き、攻撃的、時間にイライラしやすい、等)

養育環境による脆弱性

養育環境に問題があったかどうか。

(例:虐待、DV、共依存、等)

そして、その個人差は、次のようなグラフに表されます。

Stress vulnerability model (Zubin& Spring, 1977)より筆者にて翻訳, 一部改変)

横軸は右にいくほど、ストレス脆弱性が高い(=ストレス反応が強く出る)ことを示しています。また、縦軸は上にいくほど、未経験なことにチャレンジできることを示しています。

このグラフから分かること

  • ストレス脆弱性が高い(=ストレス反応が出やすい)人ほど、新しいチャレンジに対して心身の不調が出やすい
  • ストレス脆弱性の低い(=ストレス反応が出にくい)人ほど、新しいチャレンジをしても健康を維持していける
おむらいす

えーーー! ストレスの個人差ってこんなにあるってこと??

シン

そういうことです…。これはもう、受け入れるしかないです。

自分のストレス脆弱性を知るためには

遺伝、体質、気質、養育環境の4つの側面から見て、自分はストレスへの感受性が強いのか弱いのかについて、理解を深めることが大切。

自分がどのゾーン(リラックス/最適/リスク)にいるのかを知る

また、自分がどのゾーン(リラックス/最適/リスク)にいるのかを意識して生活してみるのも役に立つと思います。

wikipedia.org を参考に筆者作成)

このグラフは、「ヤーキーズ・ドッドソンの法則」のグラフに、私が「リラックスゾーン、最適ゾーン、リスクゾーン」の部分を書き足したものです。

リラックスゾーン

緊張感がほとんどなく、パフォーマンスも低い状態で、心も身体もリラックスしているゾーン。

最適ゾーン

適度な緊張感があるため、集中できていて、アイディアが湧きやすく、処理スピードも早い。なおかつ、モチベーションも高いため、最高のパフォーマンスを発揮できるゾーン。

リスクゾーン

緊張感が長引いたために、注意散漫になってパフォーマンスが落ちていくゾーン。この状態が続けば、疲労蓄積や睡眠障害のリスクが高まるために、早めの休息が必要となる。

おむらいす

すごく分かりやすいです! こういうことを日々意識するだけで、全然変わってきそうですよねー!

シン

そのとおりだと思います。自己理解が深まるほど、ストレスに振り回されることも減っていくはずです。

自分の最適ストレスを知るためには

リラックス、最適、リスク、のどのゾーンにいるかを、日々意識しながら生活し、自己理解を深めることが大切。

3.マインドフルネスを使って気づく力を高める

ここまでの話からポイントをまとめます。

  • 最適レベルのストレスによって、最大のパフォーマンスを発揮することができる。
  • ただ、自分にとっての最適ストレスを知るには、自己理解を深めていくことが大切。

そこで、おすすめなのが、マインドフルネスです。

マインドフルネスを習慣づけることで、自分の心と身体の状態に対する気づく力(観察力)を高めることができます。


シン

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

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